西飯田酒造店の歩み
創業は江戸末期。当時より、北アルプスに源を発する犀川のほとり、善光寺平に位置し、地元、篠ノ井小松原の浅井戸から汲み上げる硬水の地下水と、契約栽培・自家栽培の酒米を用いて、地域を中心に広く愛される酒を目指して取り組んでまいりました。
七代目・大太郎の時代に太平洋戦争へ突入。国の「酒造業の企業整備」により蔵の転廃を余儀なくされた際には果実酒の酒造免許を取得し、ブランデーを軍に収めていたこともありました。終戦から約10年の1956年1月、苦難の末に清酒の酒造免許の復活が叶い、現在に至ります。
1970年代からはりんごのワインも手がけるようになりました。長野県内でも上質なりんごの産地として知られる地区に建つ当蔵にとって、象徴的な酒のひとつです。同時期からリースリング、ナイアガラなどのぶどう栽培もはじまり、ワイン醸造は本格化していきました。